マットレスの試し寝、完全ガイド。9つの注意点
1台につき最低10〜15分。仰向けではなく普段の寝姿勢で寝ること。寝返りとベッドの端も必ず試すこと。店頭の感触と自宅での寝心地はずれます。その場の感覚より、お試し期間の条件を確認してください。
ベッドに腰かけ、仰向けになり、手をお腹に置いて天井を30秒眺め、起き上がって「これ、なかなかいいね」。店頭でいちばんよく見る、そしていちばん役に立たない試し寝です。
30秒で分かるのは表面の手ざわりだけで、支持力ではありません。明日の朝あなたの腰が痛いかどうかを決めるのは、下のコイルが体重をどう分散するかです。それには、体が沈み込むだけの時間が要ります。
何分寝れば足りるのか:1台につき10〜15分
肩と腰が本来の深さまで沈むには数分かかります。筋肉がゆるむのにも時間が必要です。1分も寝ずに評価しているのは第一印象の手ざわりだけで、それは生地の柔らかさに最も簡単に騙されます。
- 候補を2〜3台に絞ってからじっくり寝てください。8台を2分ずつ試しても、記憶に残るのは最後の1台だけです。
- 同じ台に2回寝る。Aに寝て、Bに寝て、もう一度Aに戻る。前後で比べるほうが、1回きりの感覚より当てになります。
- 途中で起きて少し歩く。続けて寝ていると感覚が鈍ります。時間があれば2日に分けても構いません。良い店なら急かしません。
何を着ていくか、何を持っていくか
ゆったりした服装で。 ジーンズ、タイトスカート、かっちりしたスーツでは自然に横向きになれません。
枕を持参してください。 枕が高すぎるとマットレスが硬く感じ、低すぎると肩を突き上げられているように感じます。展示用の枕とご自宅の枕は、たいてい別物です。
疲れすぎているとき、食事直後も避けてください。疲れているときは何に寝ても気持ちよく感じます。
撮影用のポーズではなく、本当の寝姿勢で
9割の人は展示ベッドに寝た瞬間、なぜか「仰向け・両手を体の横」になります。でも自宅ではそう寝ていないはずです。
横向きで寝る方は横向きで、膝を軽く曲げて。うつぶせの方は少しうつぶせに(うつぶせは柔らかすぎるマットレスに向きません)。丸まって寝る方は丸まって。
横向きで3分たったら、2つ確認してください。肩が圧迫されてしびれていないか。 そして腰とマットレスのあいだに手のひらが入る隙間がないか。 はっきりした隙間があれば支持力不足、肩がしびれるなら表層が硬すぎます。
飛ばされがちな2つの検査:寝返りと端
人はひと晩に十数回から二十数回、寝返りを打ちます。寝た姿勢から左右に3〜4回、往復で寝返りを打ってみてください。
力が要りますか。柔らかすぎるマットレスは、ソファのくぼみから這い出すような動きになり、長く使うと眠りが浅くなります。返ったあとも揺れが続きますか。揺れが尾を引くなら反発の制御がよくありません。二人で寝るなら、隣で寝返りを打ってもらって伝わり方を確かめてください。
端の強さは、そのベッドで実際に使える面積を決めます。3つの動作で分かります。端に座って沈み込みと滑り落ちる感じを見る。端から15cmほどの位置に寝て、落ちそうな不安がないか確かめる。マットレスに手をついて起き上がり、縁の硬さを感じる。
二人で寝るなら、二人で寝に行く
一人でダブルサイズを選ばないでください。同じマットレスでも、寝る人が違えば結果はまったく変わります。
「同じマットレスでも、痩せた人が寝るのと体重のある人が寝るのとでは感じ方が違います。コイルが特に柔らかいベッドだと、体重の軽い女性には柔らかく体に沿う感触ですが、体重のある人が寝ると全体が沈み込んで、ベッドが壊れそうな感じになります。」——陳威連(床墊大叔)
奥さまにちょうどよいマットレスが、ご主人には柔らかすぎることがあります。一緒に寝てはじめて本当のところが分かりますし、その場で折り合いを相談することもできます。
店で気持ちよくても、自宅で同じとは限らない
新しいマットレスは柔らかくなります。 ウレタン、ラテックス、カバーは初期に必ずなじみます。これは物理現象であって不良ではありません。店で「ちょうどよい柔らかさ」と感じたマットレスは、自宅で数週間たつとたいてい柔らかすぎになります。「やや硬いけれど支えはしっかりしている」と感じたほうが、長い目では正解であることが多いのです。
「店で感じた状態と、家でしばらく使ったあとに柔らかくなった状態は、同じものとは限りません。」——陳威連
体にも慣れる時間が要ります。 とても柔らかい古いベッドから支持力のある新しいベッドに替えると、最初の1〜2週間は腰に違和感が出ることさえあります。ですからお試し期間が7日間では判断できません。展示品は何百回も寝られていて、なじむ段階はとうに過ぎています。届いたばかりの新品とは状態が違って当然です。
そして正直に申し上げなければならないことがひとつ。マットレスは医療機器ではありません。腰痛も不眠も治しません。
「いますでに不眠がある、すでに腰が痛い。それをマットレスを買って解決しようと期待されるなら、それは無理です。それは医師に診てもらうことです。」——陳威連
試し寝のときに店員へ聞くべきこと
- 構造は何ですか。 コイルの種類、線径、層の数、上層素材の実際の厚み。
- 私の体重と寝姿勢で、なぜこれを勧めるのですか。 よい販売員は予算より先に、体重・寝姿勢・以前使っていたベッドを尋ねます。
- 使い込むとどう変わりますか。「もう少し柔らかくなります」と言える人のほうが、たいてい誠実です。
- 保証は何を保証し、何を保証しませんか。書面はありますか。
- 古いマットレスはどうなりますか。引き取り費用はいくらですか。
- 持ち帰ってのお試しは、条件の全文がどうなっていますか。
お試し期間で見るべきは日数ではなく条件
- 起算日はいつですか。 注文日、出荷日、受け取り日のどれか。「最低何日は使うこと」という条件はありますか(多くのブランドにあります。慣れる期間を除くためで、これ自体は合理的です)。
- ベッドパッドの使用は必須ですか。 ほぼ必ず求められます。マットレスに汚れが付くと、返品交換の権利はたいてい消えます。
- 送料・搬入費・階段費は誰が払いますか。 いちばん揉める点です。「無料で返品可」の4文字だけを信じず、金額を確認してください。
- 交換ですか、返金ですか。 実際には交換のみ、あるいは同価格帯以上への交換で差額は自己負担、しかも1回限り、という例が多くあります。
- 開封後・タグを切ったあとは返せますか。 法定表示のタグは通常切ってはいけません。
- 書面の条項はありますか。 口約束だけのお試し制度は、制度がないのと同じです。
私の立場はずっと単純です。
「お客様に我慢して買ってほしくない。どんなに良く作っても、その方の家で嫌われるものになるくらいなら、返していただいたほうがいい。合わないのに無理に寝てくださいと言うのは、どれだけ苦しいことか。」——陳威連
返ってきたマットレスは、整備してアウトレット品にするか、独居の高齢者へ寄贈しています。誰かの部屋で毎日いやな顔をされるより、そのほうが役に立ちます。
探しているのは「高いもの」ではなく「合うもの」
思わず目を閉じたくなるマットレスに出会っても、いったん落ち着いて、第2候補にもう一度寝てみてください。判断がずっとはっきりします。
台湾に来られる機会があれば、桃園・台北・新竹県竹北の3店舗でどうぞ。何分寝ていただいても構いませんし、その日に決めなくても構いません。
よくある質問
試し寝はどのくらいの時間が必要ですか?
候補1台につき最低10〜15分、じっくり比べる台数は2〜3台に抑えてください。肩と腰が本来の深さまで沈むには数分かかり、筋肉がゆるむのにも時間が要ります。30秒では生地の手ざわりしか分かりません。Aに寝てBに寝て、もう一度Aに戻る。前後で比べるほうが1回きりの感覚よりずっと当てになります。
試し寝のときの注意点は?
ゆったりした服装で、自分の枕を持参し、普段の本当の寝姿勢で寝てください(横向きで寝る方は横向きに)。じっと寝るだけでなく、寝返りが打ちやすいか、端に座って沈まないか、端に寄って寝ても不安がないかも確かめます。二人で寝るなら必ず二人で寝てください。体重が違えば同じベッドでも感じ方がまったく変わります。
店ではちょうどよかったのに、家では柔らかすぎます。だまされたのでしょうか?
多くの場合そうではありません。新品のウレタン・ラテックス・カバーは初期に必ずなじみ、寝心地は展示品よりさらに柔らかくなります。体のほうにも1〜2週間の慣れる期間が要ります。店で「やや硬いが支えはしっかり」と感じたマットレスのほうが、長期的には合っていることが多いのです。お試し期間がある場合は、慣れる期間を含めた日数かどうかを確認してください。